アメリカの国立公園擬人化百合ビジュアルノベル『National Park Girls』の日本語化
『National Park Girls』とは
National Park Girls、通称「NPG」は2019年3月15日にSteamで発売されたビジュアルノベルゲーム(全年齢対象)。アメリカの国立公園である『ヨセミテ』『イエローストーン』『ザイオン』の擬人化百合という、ニッチなところを突いてくる。現在エピソード3までが公開されており、エピソード5で完結予定。
エピソードごとに購入する方式で、一話あたり520円。たびたびセールにもなっているので、タイミングが合えば半額の260円で買えるかも。
購入はこちら(Steam)→National Park Girls
日本語化MODについて(非公式)
アきじグさんによって翻訳され、日本語化MODが製作された。
(私も少しだけお手伝いしました)
現在は仮翻訳ということで、より自然な翻訳になるよう随時更新予定&意見募集中とのこと。
日本語化MOD導入方法
こちらのページで導入方法が解説してあるので、指定のページからMODをダウンロードして解凍したら、中身を指定の場所にコピーするだけ。起動後は日本語で表示され、設定で英語と日本語が切り替えられるようになる。
どんなゲーム?
選択肢やアドベンチャー要素はなく、純粋に物語を読み進めて行くタイプのノベルゲーム。主人公のイヴを含めて全編フルボイスで楽しめる(ボイスはもちろん英語)。日本語で読んだ場合、1話あたり1~2時間くらいで読めるはず。「国立公園の擬人化」というとネタ度が高く受け取られがちだが、しっかりとしたストーリーを楽しめる。
ちなみに百合ゲーとはいっても、明確な恋愛要素があるわけではない。
あらすじ
主人公のイヴは、アメリカ・ヨセミテ国立公園で働くレンジャーの一人。イヴは公園内に落書きをした客を殴ってしまい、左遷された・・・という場面から物語は始まる。国立公園を訪れるのは自然を踏み荒らすだけのクソ客ばかりで、レンジャーの仕事はイヴの想像していたようなものではなかった。レンジャー仲間も国立公園を愛しているとは思えず、衝突が絶えない。イヴは、そんな生活に疲れ切ってしまっていた。
そんな中、イヴは左遷先の小さなレンジャー小屋で謎の三人組と出会うことになる。国立公園『ヨセミテ』『イエローストーン』『ザイオン』の化身を名乗る彼女らと暮らす、不思議な日々。そんな生活の中でイヴは癒され、かつての情熱を取り戻していく。
絵は分業体制?
絵は日本風で、なかなかレベルが高い。
イラストを担当するSatchelyは『doki doki literature club』のイラストレーターとして知られているが、National Park Girlsにはもう一人のイラストレーターMoorinaが参加している。
クレジットと公式ツイートを見ると
Satchely - Character Artist (Sprites and CGs)
Moorina- Character Design (Character Design)
ということなので、キャラクターをデザインしたのがMoorina、実際に絵を描いたのがSatchelyということなのかな?日本の小規模ゲームメーカーだと「キャラデザと実際に描く人は別」ってことはあまりないのでちょっと奇妙に映るけど、こういう分業システムもアメリカらしいところかも。
イベントCGは一話あたり4枚程度。